1872年に日本初の鉄道が、「新橋〜横浜間」に開業した時に、新橋に近い高輪付近の約2.7kmは、東京湾の浅瀬に土を盛って堤を築き、その上にレールを敷いたそうです。その「高輪築堤」がJR高輪ゲートウェイ駅付近の再開発で、思いがけず出土し、話題となりました。

全面保存すべきだという強い意見もあった中、一部保存に留められることになったため、いずれそのかなりの部分は見る事ができなくなってしまいます。先日(2022年4月19日)に、「高輪築堤」付近にある、通称「品川のお化けトンネル」と呼ばれているトンネル付近を通りがかった際に、偶然見かけたのでその写真をご紹介致します。

高輪築堤跡(お化けトンネル付近)
高輪築堤跡(お化けトンネル付近)

ちなみに、明治初め大隅重信は伊藤博文らと鉄道の建設を打ち出したものの、当時の兵部省が軍備増強上の理由から、汐留から品川にかけての軍用地の用地の引き渡しを拒んだことで、「海に陸(おか)蒸気を通す」判断に至ったといわれております。

また、「お化けトンネル」とは、都内で一番低いトンネルといわれ、JR品川駅〜札ノ辻(田町駅近く)間において、唯一 山手線の内側から外側(海側)に車や歩行者が通り抜けられる、お茶目で不思議で便利なトンネルでした。残念ながら現在は、高輪ゲートウェイ駅付近の再開発で車の走行は出来ないようになっています。その様子もご紹介致します。

お化けトンネルの位置は、国道15号線の泉岳寺交差点の北東側に位置している「高輪大木戸跡」の近くです。2020年に暫定開業したJRの新駅「高輪ゲートウェイ」という名前の由来は、かつてこの辺りに江戸への関所であった高輪大木戸があったことにちなんで、という話です。

「高輪大木戸跡」信号(国道15号)

お化けトンネルへの案内表示
お化けトンネルへの案内表示
お化けトンネル
お化けトンネル(下校中の児童の姿も。)

最後に、昭和43年(1968年)当時の「泉岳寺付近」の写真をご紹介します。この写真は、2021年1月15日に創業40年以上の歴史に幕を下ろした、立ち食い蕎麦「三松」のご主人に断って、店内に貼ってあった写真を撮った一枚です。

三松さん、最終日の行列